スポーツ

2014年4月27日 (日)

「SAYONARA 国立競技場」

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さて、相変わらず「更新」が滞っており、まったくもってタンザニアのイカンガーなのだが・・・・
気を取り戻していきませう。

東京オリンピック招致が「オ・モ・テ・ナ・シ」効果により功を奏したかどうかは定かではないが、
無事に決定し日本中がその興奮の余韻を楽しんでいる間もなく、功労者である猪瀬知事が唐突に湧き出た
資金提供問題で辞任しその後任に舛添要一氏がなったのだが・・・
オリンピックのメイン会場である新国立競技場のデザイン・コンペの結果を巡って賛否が議論されている。

設計者はアノ!アンビルトの女王、ザハ・ハディドである。
そのあまりにも大胆奇抜なデザインのためコンペで優勝するも建設するのが困難なため多くのプロジェクトが見送られてきた。
故にアンビルトの女王、つまり建設されることがない“女王”という有難くない称号が付けられてしまったのだが、
時代とテクノロジーの進化がようやく追いつき最近では多くの建物が建設されている。

で、新国立競技場のデザインなのだが、個人的にはザハさんのデザインにはチョット抵抗がある。
というよりは“あの”場所に“その”デザインで建てて欲しくはない、というのがワタクシの率直な気持ちであり、
そういう意味では異論を提起している槇文彦さんと同じ意見なのである。
埼玉や神奈川の郊外に建つならあのデザインでもいいと思うが“あの”場所はイカン!
そして大きすぎる。オリンピック開催中は仮設スタンドで十分である。
明治神宮外苑という場所柄を考えても緑と調和するデザインが良いと思う。
いみじくも槇さんは「将来的に建物が緑で隠れることを願う」と結んでおられたが、
まったく同じ気持ちである。

現在の国立競技場は今年の7月から解体工事が始まるということで“お別れ記念イベント”が多く開催されている。
その一環で「スタジアムツアー」が再開されており、国立競技場の姿を焼き付けておこうと先月一時帰国した際に
時間をやりくりし「スタジアムツアー」に参加してきた。
開催期間も少なくなり日曜日ということもあり、ツアーガイドのお姉さんもビックリするほどの大勢の人々が詰めかけ、
お姉さん曰く「こんなに多くの参加者数は初めてです」
通常は午前、午後の計2回のツアーなのだが、この日は参加希望者が多かったので午前中だけでも2回行われていた。

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「優勝者の碑」
国立競技場正門側の国旗掲揚等部分の下側には、第18回オリンピック競技大会優勝者の名前が競技ごとに彫られている。

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メインスタンドから見て左手にある「織田ポール」
オリンピックにおける日本人初の金メダル獲得という偉業を記念して、
国立競技場開場年である1958年、トラック内に優勝記録と同じ長さの高さ15m21cmのポールが立てられた。
まぁ、観客席からの視線上にあるため邪魔だという意見もあり、またコンサート会場として使用する場合にも
このポールがあると使いづらい。で、スマップのコンサートを開催するにあたりジャニーズ事務所より要望があり、
切り離される仕様に変更された。
なお、このポールは新国立競技場にそのまま移設されることが決定している。

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また敷地内には「出陣学徒壮行の地」の記念碑もあり、
これも敷地内で適切に保存されることが決定している。

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メインスタンド上部中央部にはロイヤルボックス(34席のロイヤル席)があり、その両側に大きなモザイク壁画が施されている。
向かって右側がギリシャ神話の「勝利の女神」で左側が相撲の祖といわれている「野見宿禰(のみのすくね)」である。
この一対でスポーツの象徴である「美と力」を表しているという。

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ギリシャ神話の「勝利の女神」の名は「ニケ(Nike)」で英語での読み方は「ナイキ」。
右手に勝利と栄光のシンボル「月桂樹」、左手には平和の象徴「オリーブの枝」を持っている。
そしてあのアメリカのスポーツメーカーの名前の由来になっている。

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で、興味深いのが「野見宿禰(のみのすくね)」である。
垂仁天皇の命により当麻蹴速と角力(相撲)をとるために出雲国より召喚され、
蹴速と互いに蹴り合った末にその腰を踏み折って勝ったという。
ほう、、当時の相撲は蹴り合ったのか・・・・キックボクシングか!?
まぁ、蹴り合いといえばサッカーもある意味蹴り合いのスポーツ?である。
ということで国立競技場が何故サッカーやラグビーの聖地と呼ばれるようになったのか?
チョット納得したのである。

そう「国立競技場」は日本サッカーの聖地なのである。
日本代表の試合、天皇杯、高校サッカー、日韓定期戦、ペレの引退試合、釜本の引退試合、
そして「トヨタ ヨーロッパ/サウスアメリカ カップ」通称「トヨタカップ」などなど。

オベラーツ、ベッケンバウアー、ペレ、クライフ、キーガン、ジーコ、ジダン、ベッカム、
ロナウド、ロベカル、他大勢の有名選手のプレーをここで観てきた。

今では信じられないが最初の頃の「トヨタカップ」ではスタンドはガラガラで空席が多かった。
テレビで海外サッカーを唯一放映していた「ダイヤモンドサッカー」。
サッカーがマイナーだった時代。そしてワールドカップは夢のまた夢の時代。
横浜の三ツ沢競技場で行われた「ヤンマー対三菱重工」戦の観客数はわずか400百人たらずだったが
国立競技場で行われた試合には40,000人の観衆を集めた。
まさに国立競技場はサッカーの聖地なのである。

このサッカーの聖地での試合で一番記憶が鮮烈なのが1972年のペレの引退試合でペレはこの試合で2ゴール決めている。
特に2点目はスッポンマークの山口を背にボールをトラップ、浮かせて反転、マークをはずし、ヘッドで押し出し、
左足ボレーでゴール左隅上部のネットを揺らした。
ペレをして「生涯最高のゴール」と言わしめた実にファンタスティックなゴールである。
実はこの試合は競技場で観ていない。
テレビ観戦なのだがズームレンズの中で躍動するペレのプレーにしばし唖然としたものである。

その国立競技場、正式には「国立霞ヶ丘陸上競技場」が取り壊される。
内部の施設も見学してきたが、いく度かの改修工事のおかげでまだまだ使える。
大規模な改修工事で保全できないものだろうか?無理だろうな・・・建て直す方が簡単だろう。
2020年ではどのようなスタジアムで開会式を迎えるのか?
願わくばその数十年後には緑で覆われたスタジアムであってほしい、と切に願う今日この頃なのである。

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2011年12月18日 (日)

インド・クリケット私観

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インドのエンターテイメントは映画(ボリウッド)、そしてクリケットである(らしい)。
しかし、ワタクシこのクリケットなるスポーツがイマイチ理解できない、というよりは面白さがワカラナイ。
インドに来て、おぼろげにルールは分かってきた。二人一組、交互に3本の棒に球が当たらないようにバットで弾き飛ばす。
ちなみに3本の棒はスタンプでこの上に2つのベイルを乗せる。3柱門と記される場合もある。
そしてアウトも何となく?分かってきた。が、しかし、面白くないのである。
複雑なルールが理由なのかというとそうでもない。

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何というか闘争心を煽り立てるナニかがないのである。
発祥の地 イングランドでは紳士のスポーツとされており、白いポロシャツとスラックスを身にまとい、Vネックのセーターかベストをシャツの上に着ることもある。そのまま街中でも歩け、実にスタイリッシュである。サッカーのユニホームでは恥ずかしくて歩けません!
で、小市民感覚で申すならば、試合中汚れたらイヤだなぁと思ってしまうことである。同じイギリス発祥のスポーツでサッカーがあるがこれは格闘技である。競りながらユニホームを引っ張り、スライディングして相手を倒す。試合後は泥だらけ、ワタクシ的にはこれぞ「ザ・スポーツ!」である。

クリケットの試合は優雅に流れていく。テストマッチといわれる国対抗試合では、4~5日を費やして試合を行うという。最近では時間短縮ということで約 2 時間半で終わる8人制クリケット、約 50 分で終わる6人制クリケットなども出てきたという。
しかし、元来ゆっくりした時間を楽しむというスポーツなので荒々しい闘争心を期待するのが無理なのかもしれない。

今年のクリケットのワールドカップはインドが優勝したが、事実上の優勝戦であるパキスタン戦では宿敵パキスタンに勝ち多くのインド国民が狂喜乱舞した。互いの仮想敵国同士である因縁の対決。インドでは多くの企業がこの日は臨時休業した。仕事どころではないのである。
ローカルスタッフ曰く、「サッカーの日韓戦のようなもの」というが日本と韓国は仮想敵国同士ではなく、歴史的怨念?が韓国プレーヤーの血を滾らせるからで必然的に肉弾戦となりやすい。インドvsパキスタンとはチト事情が違う。
パキスタンがインドに負けた時、パキスタンの多くの家では、テレビが破壊されたと報道された。
インドvsパキスタン戦という闘争心溢れる試合はクリケット・ファンを堪能させたことだろう。(とワタクシは推測する)

で、翻ってクリケット発祥の地とされるイングランドはこのワールドカップで一度も優勝していない。
闘争心が欠如しているからか?と単純なワタクシは思ってしまう。

前回07年のワールドカップまでオーストラリアが3連覇した。この時インドでは、自殺者やショックによる心臓発作で亡くなる人が多数であったとロイターが報道した。

サッカーの日韓戦ではTVが壊され、自殺者やショックによる心臓発作で亡くなる人はいないだろう。
恐るべしクリケットパワーであるのだが、クリケットを楽しむというDNAが欠如?しているせいかワタクシはそのパワーを体感出来ていない。
クリケットは100カ国以上の国で行われ、競技人口はサッカーに次ぐ世界第2位ともいわれるが、これはインド人の多くが競技できるだろうという推定に基づくため、正確な競技人口は不明である。

因みに人気のあるスポーツランキングでもクリケットは2位である。

      1位:サッカー
      2位:クリケット
      3位:バスケットボール
      4位:テニス
      5位:モータースポーツ
      6位:競馬
      7位:野球
      8位:陸上
      9位:ゴルフ
      10位:ボクシング

まぁ、インド成人男性のほとんどがクリケットのファンでプレーヤーである、いっても過言ではないだろう。
で、インドの国技はクリケットと思いきや、クリケットの他にカバディやフィールドホッケーも国技らしい。
らしいというのも正式に法律で制定されていないのでインドに馴染みのあるスポーツとでも言ったところか・・・
しかし、カバディやフィールドホッケーもワタクシは見たことがない!
特にインドが発祥の地とされるカバディはまったくと言っていいほどその存在が聞こえてこない。
このカバディはインド版鬼ごっこで競技中に攻撃者は「カバディ、カバディ、カバディ……」と連呼し続けなければならない、という見ていても闘争心が沸かないスポーツというか民族芸能のような競技なのである。

元来インド人は争いを好まない民族で個人個人は非常にメンタルが弱い。
ヒンズー教の神々や その教えが日々の生活の中に浸透しているのでそれもそのはずである。
しかし、集団となり、「群れ」ると気が大きくなるのか争いごとが多くなる。
集団同士の争いは多い。これは民族間の違い、宗教の違いによって引き起こされる。
そんな微妙なインドの内情の中でいかにインドを一つにまとまるか?
愛国心を植えつけていくのか?
クリケットしかないでしょう!
クリケットという一つのスポーツの下でそれぞれがベクトルを同じくして相手を倒す。
ワタクシは愛国心や求心力はクリケットによって培われているように思えてならない。

で、今日の一句
「クリケット インドをまとめる  求心力」   おそまつ・・・

なお、これらの戯言はワタクシの思い込みと妄想であります。あしからず・・・・・・・

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