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2014年12月29日 (月)

Nike Ardilla(ニケ・アルディラ)

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ジャカルタに知人がいる。
月に1回程度ジャカルタの日本料理屋で彼と一献を傾けるのだが、
その後の流れでカラオケに行くことが多い。
で、その知人が深く傾倒しているインドネシアの女性シンガーのミュージック・ビデオを観つつ、
しみじみと彼女に対する想い入れを語るのである。

その女性シンガーの名は Nike Ardilla(ニケ・アルディラ)

本名は「Raden Rara Nike Ratnadilla」愛称は「ケケ (Keke) 」。
「Nike」は英語だと「ナイキ」と発音するのだが、インドネシア語では素直なローマ字読み、
従って素直に「ニケ・アルディラ」と読む。

ミュージック・ビデオの中の彼女は憂いを湛えた表情で、全身全霊の魂を込めて歌い上げており、
そのハスキーな歌声とパワフルな歌唱は絶大な人気を誇り、インドネシアン・ポップ・カルチャーの女王とも形容されていた。
で、その歌唱力とルックスから、インドネシアの中森明菜と呼ばれたとか呼ばれないとか・・・ワタシハシラナイ・・・

そして、絶頂期の1995年3月19日、突如、交通事故死を遂げたのである。享年19歳。
あまりにも若すぎた。そしてその謎めいた死を巡り噂が飛び交った。
「ただの交通事故死だ」「いや、事故った時、麻薬をやっていたらしい」「違う違う。あるロック歌手との恋愛沙汰から自殺したんだ」・・・
で、以前にも記事にしたのだが、ホラー映画が人気なように迷信や呪いの呪術の類や、心霊現象は当然存在することを信じているお国柄なので
彼女の死は「ススク (susuk、呪いの鈎針) のせいだ」とまことしやかにささやかれたという。

また、芸能界による謀殺説というのもあり、自己主張を強め始めたニケが独立して内幕を暴露するのを恐れる勢力が関与していたとか・・・
死の1週間前、彼女が交通事故で死ぬビデオ・クリップが撮影されたという(彼女の死後に発表)。
そして、彼女が死ぬと異常なほど大々的に追悼番組等が組まれ、ニケの偶像化が始まった・・・・・・

まぁ、真実は知る由もないのだが・・・・
ワタクシもWalkManに入れており、アトランダムで再生しているのだが、
フト聞こえてくる彼女の歌声とインドネシアの風景のウェット感が絶妙にマッチしており、その既視感的風情にしばし聞き入ることが多い。
そして、今でも「永遠の歌姫」の歌がジャカルタの夜の街の片隅の“カラオケ”で老若男女によって歌われているのである。

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