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2013年10月

2013年10月26日 (土)

哀愁の曲線美 平塚「袖ガ浜の歩道橋」

検索ランキングで上位にランキングされているフレーズに「歩いても 歩いても ロケ地」がある。
で、思い出したのである。
以前訪れた平塚の歩道橋がアップされていないことに・・・・

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海へ散歩に行くシーンで度々登場する歩道橋である。
チョット錆びれたカンジが哀愁を誘います。
そしてその哀愁をおびた曲線が荒んだおじさんのココロの隙間を縫うように曲がっている。
そこに佇むとそんな心の描写がじわっと浮き上がる錯覚に陥ってしまう。
そんな実に味のある歩道橋なのである。

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2013年10月18日 (金)

「京都―洛中洛外図と障壁画の美」・「上海博物館 中国絵画の至宝」と「ミケランジェロ展―天才の軌跡」・「ル・コルビュジエと20世紀美術」

東京国立博物館の特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」が開催されているということで久々の東京見物を兼ねて上野まで足を延ばす。

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この洛中洛外図とは、京都の洛中と洛外、いわゆる市街と郊外を俯瞰で描いた図で、都の名所や神社仏閣、四季の風物を追い、公家や武士から町人や農民、遊女に至るまで、京都に生きる人々の生活と風俗がこと細かく描かれており、多くは6曲1双(6つ折れの屏風が2つ)の屏風絵で、現在約100点が確認されていると言われている。
特に岩佐又兵衛の「舟木本」と足利義輝が永徳に描かせ、義輝暗殺後、信長が譲り受け、後に信長が上杉謙信に贈ったといわれている国宝「上杉本」が目を引く。

今回の特別展では空間を再現して臨場感を演出する工夫がされている
特に京都御所、二条城、龍安寺などの障壁画の展示の空間演出が素晴らしく、あたかもその場にいるような錯覚に陥る。
しかし、圧巻(個人的には)は龍安寺石庭の四季の移ろいを超高精細映像4Kで撮影し、幅16メートルのほぼ実寸大の巨大スクリーンに映し出す演出である。
これは本当に素晴らしい。

桜が咲き、そして散り、新緑の木々が映え、やがて紅葉し葉が落ち淡雪で枯山水が雪化粧される様は石庭の息遣いそのものである。
ワタクシ今までこの龍安寺の石庭の良さは分からなかったが、この“生きている”石庭を観て初めて石庭のバイブレーションを感じることが出来た。
そして“禅”の価値観にチョットだけ近づいた気がした。

その後、東洋館で催されている・「上海博物館 中国絵画の至宝」へ行く。
上海博物館で収蔵されている宋元から明清まで、約千年に渡る中国絵画を代表する名画を一堂に展示している。
規模はさほど大きくはないが一級文物をふくむ40件以上の展示物は見事である。

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以前同じ東京博物館で開催された特別展「北京故宮博物院200選」でも「清明上河図」やその他の水墨画の神業的技法に驚嘆したのだが今回もその神業にしばし見入る。

近場で遅めのランチを食べ、国立西洋美術館で開催されている「ミケランジェロ展―天才の軌跡」と「ル・コルビュジエと20世紀美術」へ赴く。

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この「ミケランジェロ展」はあのコンクラーヴェで有名なシスティーナ礼拝堂500年祭記念というサブタイトルが付いており、有名な天井フレスコ画の一部レプリカや説明用パネルなどが展示されていた。
まぁ、ミケランジェロの傑作といわれている作品のほとんどは彫刻やフレスコ画で持ち運び不可のものばかりなので、今回の展示物の目玉は「階段の聖母」でこれは彼が彼が15歳前後で制作したとされる大理石浮き彫りの作品。
あとは素描やら習作が多い。特に「レダ」の頭部習作はその中でも傑作といわれているもの。

しかし、所詮小物であることに間違いはない。傑作といわれる大物は現地で実物を観るしかないのである。
いつか行ってみたい「システィーナ礼拝堂」である。

で、いつもは常設展示されているスペースで「ル・コルビュジエと20世紀美術」展が行われていた。
そして、よくぞここまで集めたコルビュジエの作品がデデーンと展示さている。
しかし、ワタクシ、コルビュジエというか現代美術には今一つ関心がなく、また訴えてくるものがないのである。
我ながらコマッタモンダと思いながら2階に上がったら、見覚えのある「ロンシャン礼拝堂」の建築模型が展示されていた。

やはりコルビュジエさんは3次元で創造する能力に長けていると感じる。
特に“人間”がいる空間を創造する天才である。
芸術性に富んだ近代建築の傑作である「ロンシャン礼拝堂」だが、建築模型だけからでもその魅力が十分堪能できる。
この建築模型は何度も観ているが何度も観てもその“空間のデザイン”に魅了される。
いつか行ってみたい「ロンシャン礼拝堂」である。

その後アメ横などで買い物をして宴が開催される新宿を目指す。

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2013年10月16日 (水)

「Orbi」-「大自然超体感ミュージアム」

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横浜はMM21で最近オープンした「MARK IS」の中にある「Orbi」を見学する。

ちなみに「MARK IS」という変わったネーミングだが調べると
「“ MARK is here.” ほら、ここが、ランドマークです。
そんな想いを込めて、「MARK IS(マークイズ)」と名づけました。」
ということらしい。
さしずめMM21の第二のランドマークという位置付けみたいなカンジである。
個人的にはアウトドア系ショップが充実しており好みである。

で、 「Orbi」はセガとBBCがタッグを組み仕掛けた「大自然超体感ミュージアム」という新しいコンセプトのミュージアムだという。
この大自然を“超”体感させてくれる“超”とはどれほどすごいのか体験したかったのだ。
入場料は大人1名 2600円也 チト高い。
開場時間である10時過ぎに入場する。

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ここのエキシビジョンには全て数字が使われている。
で、この数字だが係り員に聞いて初めてその意味が分かる。
ちなみにメインエキシビジョンである「シアター23.4」の23.4とは地球の地軸の傾きを表している。
この「シアター23.4」だが正面には幅40m×高さ8mのメインスクリーンを、後方左右には幅5.3m×高さ3mのリアスクリーンを設置されており、
そして立体音響や最新の演出効果を導入し、風や霧、振動、匂いに至るまで大自然の環境を再現しているというのだが、
巨大なスクリーンは迫力があるのだが、その大自然の環境を体感するほどの演出効果は薄く、
ワタクシが鈍感なだけかもしれないが、今回の上映作品「アイスワールド」ではその“超”体感はワタクシには感じられなかった。

他のエキシビジョンもその“超”体感はさほど感じられず、唯一“-20度”のブリザードが体感できるエキシビジョンがあり、
これは確かに寒かったが、何も特殊な演出効果もなくただ冷たい強風を浴びるというシロモノ。
ワタクシ自身過去に厳冬期の谷川岳で「ホワイト・アウト」を体験しているので出来ればこの「ホワイト・アウト」を体感できるようなエキシビジョンが良いのだが
技術的にも難しく、さえらに恐怖感があるので実際には無理な企画なのだろう。

BBCの映像作品には優れたものも多く、期待していたのだが内容的には残念である。
TDLのようなアトラクションにした方がいいのだが、展示内容は定期的に変えていくというのでこれは無理。
リピーターがどれほどいるかは不透明である。

しかしこの内容で大人1名 2600円はやはりチト高い。
時間にして約2時間、時間換算すると1時間1300円か・・・・・ワタクシ個人的にエンターティメントの時間コストの基本は映画だと思っている。
つまり映画1本の入場料は大人1名1800円で約2時間の上映時間、1時間当たり900円ということになる。
「Orbi」の場合内容的にも待ち時間もあり大人1名 1500円が妥当な値段ではないか・・・ということをつらつらと考えながら家路に急いだ。

ちなみに「Orbi」とは、Orb(球体)・Orbit(軌道)という単語に由来するオリジナル用語だという。
まぁ、そのような推測はしていたのだが、チョット名前負けしてないか?と考えるワタクシは心が狭い人間なのだろ・・・・・おしまい

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2013年10月15日 (火)

「風立ちぬ」と「そして父になる」

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観たかった映画をハシゴしてご鑑賞。
まずは「風立ちぬ」。まだ上映していた。結構ロングランである。
賛否両論あり今までの宮崎ファンタジーワールドとは異質の作品である。
そしてワタクシこの映画にまったく没頭出来ませんでした。
実に醒めた感覚で観ている自分がいるということにまず驚く。
そして映画館の中に渦巻く違和感を感じる。
何なんだ!これは!
シリアスな時代背景の中で時折現れる“夢世界”。
そして主人公の顔と声の違和感。
戦争と人間、そして技術と兵器。
現実を受け入れることが出来ないもどかしさ。
などなどが渾然一体の違和感となりワタクシを包み込んでくる。
そんな感じを受ける映画なのである。
なにはともあれ、この映画を観るには年を取り過ぎてしまったのだと実感。

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その後に観たのが「そして父になる」。
ワタクシ的には当たり外れの多い“是枝作品”なのだが、これは当たりである。

是枝作品といえば「子供たちの自然な演技」そして「きめ細かい演出」がワタクシの心の襞の琴線に触れる。

普通役者は役作りから始めるのだが、是枝作品の子役達は演技ではなく自然体で振る舞う。
それを是枝マジックで最高のポテンシャルまで引き上げるのである。
また、日常の普通の景色を切り取り、印象的な心理描写に仕上げ、さらに音響効果(音楽)をかぶせてその心理を浮き彫りにする。
これがワタクシの感性のジグソーパズルにピタリと嵌まるのである。

何気ない日常の生活の中に見え隠れする人々の心模様を独特の是枝ワールドで色付けしてゆく。
平成の小津安二郎とも言われている。
確かに同じ家族をテーマしているのだが、小津監督の描きたかった家族の倫理観とは違い、是枝監督は生身の人間の心の葛藤を描いているのだとワタクシは思う。
この映画もワタクシの感性のジグソーパズルを見事に完成させてくれた。
しばらくこのジグソーパズルを大事にしようと思った今日この頃なのである。

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2013年10月12日 (土)

「オクトーバーフェス」と「横濱ジャズプロムナード」

先週は日本に一時帰国をしていた。
法要に参加するのが主な目的だったのだがここぞとばかりに今の日本を満喫してきた。

まず横浜で開催されていた「オクトーバーフェス」で日本ならぬドイツ気分を楽しむ。
この「オクトーバーフェス」だが今や北は仙台、南は福岡で開催されているビール祭りである。
「オクトーバーフェス」と名乗っているのが10月に開催されない場所もある。
これはタンザニアのイカンガーなどと怒ってはイケマセン。楽しければ良いのです。ハッピーがイチバン。

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まぁ、祭り気分でビールを飲んで騒げばこの世は天国!ビールだ、ビールだ、フランクフルトソーセージを持ってこい!
というカンジでビール祭りを謳歌しているのは30代までの若者達である。
40、50代以上のオジン、オジサン、ジジイそしてオバサン達はひっそりと肩を寄せ合い舐めるようにビールを飲み、ソーセージを摘んでいる。
国民性、民族性の違いなのか欧米系のオジサン、オバサン達はハッピーに盛りあがていた。
これはタンザニアのイカンガーなどと怒ってはイケマセン。
血沸き、肉踊る狩猟系民族と島国の農耕民族とでは基本的に酒の楽しみ方が違って当然なのである

そして日本人には日本酒が合うのです。
かくいうワタクシもビールの最初の一杯はウマイ!と感じるのだが、2杯目以降は惰性で飲み、さほど楽しくはない。
それにドイツ料理も食べていると次第に飽きてくる。

やはり程よく枯れたオジサン達は良い日本酒を飲みつつイカの塩辛なぞを肴にまったりとするのが良い。
そんな大人の日本酒を楽しむ会があっても良さそうなのだが利き酒の会はあっても憩を楽しむ会はなさそうだ。
これはタンザニアのイカンガーなどと怒る気力もなく、「オクトーバーフェス」はもう卒業だなと実感した今日この頃である。

その後に向かったのが毎年恒例の「横濱ジャズプロムナード」である。
オジサン的にはこちらのほうがまったりとできる。
何よりも金管楽器の生の音圧を肌で体感できるのが良い。
そしてビール片手にほろ酔い、音楽と戯れる。
そんな時間が心地よいのである。

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「オクトーバーフェス」は卒業かもしれないがこの「横濱ジャズプロムナード」は一生の付き合いになるなぁ・・・と感じた今日この頃である。

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2013年10月 8日 (火)

「Gravity」(邦題:ゼロ・グラビティ)

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「Gravity」 (邦題:ゼロ・グラビティ)

暇ツブシのつもりで観たのだがその圧倒的な臨場感とリアルな描写に打ちのめされ連日のご鑑賞。
あの映像をもう一度“体感”したいと思い土曜日に引き続き日曜日も観てしまった。
こんな映画は始めてである。

登場人物はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニの2人だけであるが、ジョージ・クルーニーは冒頭部分と
幻想シーンに登場するだけで全編を通じてサンドラ・ブロックがもがき苦しみ戦っている姿を描いている。

それにしても凄い映画を作ったもんである。
これほどまでリアルな宇宙空間を描いた映画があっただろうか?
あのジェームズ・キャメロンも「これは史上最もすぐれた宇宙の映像美で創り上げた、史上最高の宇宙映画」だと絶賛している。

一体どのような撮影技術であの宇宙空間を再現したのだろうか?
キュアロン監督はこの作品のためにある技術を開発したと言っている。
どうやら宇宙飛行士を演じた俳優たちは隔絶され、球形の奇妙な装置の中に吊られた状態で撮影を行ったらしい。

そしてサンドラ・ブロックの緊迫した演技にこっちも息苦しくなってくる。
酸素(空気)の有難味と地に足がついている幸せを実感する。

タイトルの「Gravity」だが意味は
①重大さ,容易ならぬこと; (罪・病気などの)容易ならぬこと,重さ.
②まじめさ,真剣さ,厳粛,沈着.
③地球引力,重力; 引力、そして重力加速度
などがある。
邦題の「ゼロ・グラビティ」は無重力(状態)を意味しているのだが、
この映画の本質は「重大さ,容易ならぬこと」だろうとココロの中で軽く突っ込む・・・

そしてその本質の「Gravity」だが「スペースデブリ」(宇宙ゴミ)だとワタシは思う。
スペースデブリで宇宙船が破壊されてゆくシーンは凄まじい。
このスペースデブリは現在でも4,500トン以上が宇宙空間を高速で移動しており、
秒速10km/s以上で移動しているデブリもあるらしい。
そしてスペースデブリの直径が10cmほどあれば宇宙船は完全に破壊されてしまう。
この直径が10cmほどのデブリだけでも約9,000個あり、1mm以下の微細デブリまでも含めると
数百万とも数千万個とも言われている。

世界的規模でこのデブリを監視する活動が行われおりスペースガードと呼ばれている。
北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)の宇宙監視ネットワーク(Space Surveillance Network、略称:SSN)、
ロシアの宇宙監視システム(Space Surveilance System、略称:SSS)、
日本でも美星スペースガードセンター(BSGC)、や上斎原スペースガードセンター(KSGC)の2施設でデブリの監視が行われている。

宇宙旅行も現実味をおびてきた昨今だが、この映画を観て躊躇する人がいるだろうなぁ・・と思う今日この頃。
何はともあれ「ゴミ」は放置してはいかんのだが、どのように処分するのか?
陸地・海・宇宙そして核のゴミも含めて人類永遠の課題なのである。

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2013年10月 6日 (日)

ミーゴレンとナシゴレン、そしてケチャップマニスとサンバルの関係 part-2

インドネシアの代表的な調味料である「ケチャップマニス」(kecap manis)と「サンバル」(sambal)。
まぁ、これを使って味付けすればナンチャッテ「インドネシア料理」というかインドネシア料理モドキが即作れる。
実にお手軽な調味料で近所のスーパーでも各種とり揃えている。
値段も安く、「ケチャップマニス」も「サンバル」も小瓶サイズなら日本円で100円しない。
そしてローカル食堂のテーブルの上には必ず置いてある。
まぁ、日本でいうとさしずめ「醤油」と「ソース」ということになるだろう。

まず「ケチャップマニス」だがケチャップが醤油、マニスが甘口ということで甘口醤油と訳されている。
ケチャップというと日本人はトマトケチャップを連想してしまうが、もともとはキノコなどで作られたソースや魚醤などを含む、
ソース全般を指していた言葉だったらしい。
福建省や台湾に「鮭汁」 (kechiap)という魚醤がありこれが語源ではないかと言われている。
そうか、もともとはケチャップ=魚醤ということはナンプラーもニョクマムもケチャップだったのか・・・
そういえばインドネシアにはケチャップ・イカン (kecap ikan)(イカンは魚)という魚醤もある。

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ケチャップマニス

現在の「ケチャップマニス」は大豆と小麦を発酵させ(いわゆる醤油状態にして)、パームシュガー、塩などを加えて作られている。
味は甘口で、やや粘性があり、独特の風味がある。
日本でいうと「煮詰め」や「焼き鳥のたれ」に近いかもしれない。
そういえばインドネシア版焼き鳥である「サテ」はこの「ケチャップマニス」や食塩、コリアンダーなどの香辛料で作ったタレに漬けこみ、
串に刺して炭火で焼く有名な屋台料理である。

次に「サンバル」(sambal)だが、サンバルソースともいう。チリソースの一種で万能な辛味調味料である。
材料は唐辛子、赤玉ねぎ、ニンニクに塩・コショウやトマトなどで作り方もシンプルでこれらの材料を石臼でペースト状にして
油で炒め、仕上げに酢やライムなどで香りをつける。
作り方がシンプルなので各家庭で作っていたが、今では多様な味付けをした「サンバル」がスーパーで売られている。

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ローカル食堂では店独自のレシピで作ったサンバルがありこれの味比べも面白い。
ワタクシのよく行く中華系ローカル食堂はこのサンバルがウマく、ミー・アヤム(鶏汁そば)の薬味に重宝している。

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ローカル食堂のサンバル((右)とグリーンチリの酢漬(左)

昔、シンガポールにいた時にシンガポーリアンと食事を共にしたが彼ら、彼女らはこのチリソースを好んで
使ったいた記憶がある。
たとえばトンカツ屋に一緒に行ったがワシら日本人はトンカツといえば「トンカツソース」を何の躊躇もなく
トンカツにかけて食べるのだが、シンガポーリンにはこの「トンカツソース」が口に合わなかったようだ。
そしてトンカツをチリソースで美味しそうに食べていた。
ここインドネシアではイスラム教の関係で「豚」はご法度である。従って「トンカツ」は日本食レストランを除けば
提供はされていない。そして日本でいう「ソース」、ウスターソースに中濃ソース、そしてトンカツソースなども
食す機会がない為か地元スーパーでは売っていない。
おそらくあの「ソース」の味はインドネシアンの口には合わないだろう。
合うのは「サンバル」なのである。

日本の食卓には「醤油」と「ソース」。
そしてインドネシアの食卓には「ケチャップマニス」と「サンバル」がやはり合う。
歴史、文化そして気候風土に適した正しい調味料の選択なのだと実感した今日この頃である。

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2013年10月 5日 (土)

ミーゴレンとナシゴレン、そしてケチャップマニスとサンバルの関係 part-1

実に長ったらしいタイトルなのだが、何のことはないインドネシア料理の「味付け」のことである。

ワタクシ、ラーメンとチャーハン、そして餃子が好きなのだが、密かに焼きそばも好みなのである。
ここで言う焼きそばとはいわゆる「ソース焼きそば」のことであるのだが、
実は「あんかけ固焼きそば」も好きなのである。
そういえば「「皿うどん」と「固焼きそば」の違い?」なる記事を書いたのも遠い昔の話だなぁ・・・・
まぁ、これはどうでもいい話である。

で、インドネシアの代表的な食べ物といえば「ミーゴレン」と「ナシゴレン」である。
「ミー」は麺、「ナシ」は飯、そして「ゴレン」は直訳では“揚げる”だがこの場合は“炒める”かな?
いわゆるインドネシア版チャーハンと焼きそばである。
実はこの「ミーゴレン」と「ナシゴレン」の基本的な味付けはほぼ同じなのである。

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ナシゴレン

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ミーゴレン

日本の場合、チャーハンは基本的に中華風に仕上げる。
調味料は鶏がらの素やら味覇(ウェイパー)を使う場合が多いのだが、
ワタクシはシンプルに塩・胡椒のみが好みである。
そして日本で焼きそばと言ったらその種類は実に多い。
塩焼きそば、ソース焼きそばからあんかけ固焼きそばまでそのバリエーションは広い。

しかし、インドネシアの「ミーゴレン」と「ナシゴレン」は同じ味付けなのである。
要するに同じ調味料で味付けしている訳でその調味料とは
「ケチャップマニス」と「サンバル」なのである。
「ケチャップマニス」は甘口ソース、で「サンバル」は辛味ソース。
要するにインドネシア料理の基本は「ケチャップマニス」と「サンバル」を使った「甘辛味」で、
その調合比率がポイントとなる。
そして「ウマミ」は肉や魚介類などの具材を炒めてその「ウマミ」を「ミー」なり「ナシ」の
主食材に絡め、最終的に「ケチャップマニス」と「サンバル」で味付けをする。
従って「ミーゴレン」と「ナシゴレン」は同じ味付けとなり、盛り付け方もほぼ同じ場合が多いのである。 

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ナシゴレンの盛り付け例

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ミーゴレンの盛り付け例

この盛り付け方だが、付け合せとして目玉焼きやクルプックをのせて、野菜の薄切りを添えることが多い。
クルプックは通称「エビせん」と呼ばれ、イモのでんぷんにエビや魚などのすり身を混ぜ成形し乾燥させ、
低温の油で揚げたもの。
味といい食感といいまさにアノ!「エビせん」そのものなのであり、インドネシア在留日本人の間では
通称「エビせん」で通用している。

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クルプック

このクルプックだがローカル食堂に行くとテーブルの上に置いてあるところがある。
いわゆる口直し、箸休め的な存在で料理を食べながらこのクルプックをかじっている。
まぁ、インドネシア人達にとっても「ケチャップマニス」と「サンバル」がメインの「甘辛味」が濃いと感じるのだろう、
で、“お口直し”でこのクルプックをかじっているのでは、、とワタクシは密かに推測しているのである。

個人的に「濃い」味付けの料理はすぐに飽きるが、「薄い」というか「淡白な」味付けの料理は
食べ続けるころが出来る。
「ミーゴレン」と「ナシゴレン」だが基本的に「甘辛」の味は濃く、油は多目で若者にはいいかもしれないが
オジサンは好んでは食べようとは思わない。
ワタクシの場合、食事にはビールが基本である。ビールとビールに合う食べ物があって食事が成立する。
で、「ミーゴレン」と「ナシゴレン」だがどちらがビールに合うか?
まぁ、どちらも同じような味付けで濃いのでどちらも合いそうなのだが、ワタクシは「ミーゴレン」が好みである。
では何故?「ミーゴレン」なのか?
これは今度じっくりと説明しませう。

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