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2013年10月18日 (金)

「京都―洛中洛外図と障壁画の美」・「上海博物館 中国絵画の至宝」と「ミケランジェロ展―天才の軌跡」・「ル・コルビュジエと20世紀美術」

東京国立博物館の特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」が開催されているということで久々の東京見物を兼ねて上野まで足を延ばす。

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この洛中洛外図とは、京都の洛中と洛外、いわゆる市街と郊外を俯瞰で描いた図で、都の名所や神社仏閣、四季の風物を追い、公家や武士から町人や農民、遊女に至るまで、京都に生きる人々の生活と風俗がこと細かく描かれており、多くは6曲1双(6つ折れの屏風が2つ)の屏風絵で、現在約100点が確認されていると言われている。
特に岩佐又兵衛の「舟木本」と足利義輝が永徳に描かせ、義輝暗殺後、信長が譲り受け、後に信長が上杉謙信に贈ったといわれている国宝「上杉本」が目を引く。

今回の特別展では空間を再現して臨場感を演出する工夫がされている
特に京都御所、二条城、龍安寺などの障壁画の展示の空間演出が素晴らしく、あたかもその場にいるような錯覚に陥る。
しかし、圧巻(個人的には)は龍安寺石庭の四季の移ろいを超高精細映像4Kで撮影し、幅16メートルのほぼ実寸大の巨大スクリーンに映し出す演出である。
これは本当に素晴らしい。

桜が咲き、そして散り、新緑の木々が映え、やがて紅葉し葉が落ち淡雪で枯山水が雪化粧される様は石庭の息遣いそのものである。
ワタクシ今までこの龍安寺の石庭の良さは分からなかったが、この“生きている”石庭を観て初めて石庭のバイブレーションを感じることが出来た。
そして“禅”の価値観にチョットだけ近づいた気がした。

その後、東洋館で催されている・「上海博物館 中国絵画の至宝」へ行く。
上海博物館で収蔵されている宋元から明清まで、約千年に渡る中国絵画を代表する名画を一堂に展示している。
規模はさほど大きくはないが一級文物をふくむ40件以上の展示物は見事である。

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以前同じ東京博物館で開催された特別展「北京故宮博物院200選」でも「清明上河図」やその他の水墨画の神業的技法に驚嘆したのだが今回もその神業にしばし見入る。

近場で遅めのランチを食べ、国立西洋美術館で開催されている「ミケランジェロ展―天才の軌跡」と「ル・コルビュジエと20世紀美術」へ赴く。

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この「ミケランジェロ展」はあのコンクラーヴェで有名なシスティーナ礼拝堂500年祭記念というサブタイトルが付いており、有名な天井フレスコ画の一部レプリカや説明用パネルなどが展示されていた。
まぁ、ミケランジェロの傑作といわれている作品のほとんどは彫刻やフレスコ画で持ち運び不可のものばかりなので、今回の展示物の目玉は「階段の聖母」でこれは彼が彼が15歳前後で制作したとされる大理石浮き彫りの作品。
あとは素描やら習作が多い。特に「レダ」の頭部習作はその中でも傑作といわれているもの。

しかし、所詮小物であることに間違いはない。傑作といわれる大物は現地で実物を観るしかないのである。
いつか行ってみたい「システィーナ礼拝堂」である。

で、いつもは常設展示されているスペースで「ル・コルビュジエと20世紀美術」展が行われていた。
そして、よくぞここまで集めたコルビュジエの作品がデデーンと展示さている。
しかし、ワタクシ、コルビュジエというか現代美術には今一つ関心がなく、また訴えてくるものがないのである。
我ながらコマッタモンダと思いながら2階に上がったら、見覚えのある「ロンシャン礼拝堂」の建築模型が展示されていた。

やはりコルビュジエさんは3次元で創造する能力に長けていると感じる。
特に“人間”がいる空間を創造する天才である。
芸術性に富んだ近代建築の傑作である「ロンシャン礼拝堂」だが、建築模型だけからでもその魅力が十分堪能できる。
この建築模型は何度も観ているが何度も観てもその“空間のデザイン”に魅了される。
いつか行ってみたい「ロンシャン礼拝堂」である。

その後アメ横などで買い物をして宴が開催される新宿を目指す。

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