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2013年4月 7日 (日)

「縄文さま」(縄文杉)

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苦行の末たどり着いた先には「縄文さま」(通称縄文杉)が鎮座している。
この「縄文さま」(通称縄文杉)は樹高は30m 幹周は16.1mで、
ものすごい圧倒感で迫ってくる。生命の力強さ、そして神々しさに言葉を失う。

この「縄文さま(縄文杉)」だが発見当初(1966(昭和41)年5月)は発見者である岩山さんが「大岩杉」と名付けたのだが、
その翌年元日に南日本新聞の記者が「生き続ける“縄文の春”」とその存在を伝え、その後「縄文杉」の呼び名が定着したという。
また、うねるような生命力溢れる樹肌が炎を象った縄文時代の火焔土器に似ていることから「縄文」という名が付いたともいわれている。

で、この「縄文さま」の樹齢だがハッキリしてないらしい。
樹齢7,200年という説もあるが、現在では3,000~4,000年というのが定説である。
屋久島では樹齢が1,000年を超えるものを「屋久杉」と呼んでいる。

この屋久杉だが、日本各地に見られる杉とまったく同じ種類のものであり、一般的に樹齢は800年なのだが、
何故屋久杉はこれほどに巨木になったのか?
これは屋久島の過酷な土壌と豊かな気象条件が重なった結果だという。

屋久島は花崗岩が隆起して出来た島で屋久杉はこの花崗岩にまとわりつくように成長するわけなのだが、
如何にせん花崗岩では栄養分がなく成長が遅くなり、すると年輪の幅が緻密になり材は硬くなる。
固くなることによって樹脂道に普通の杉の約6倍ともいわれる樹脂がたまる。
この樹脂には防腐・抗菌・防虫効果があるため、屋久杉は長い年月の間不朽せず成長できるのである。

そして屋久島を取り巻く気象条件がさらに屋久杉の成長を助ける訳で、
年間降水量が山岳部で10000万ミリ以上の大量の雨が降る。
この雨が島のいたるところに無数の苔を育成させ、この苔が屋久島のあらゆる植物の生命の源となっている。
また杉に取り巻いた苔は雨風を防ぐばかりでなく雑菌からも杉を守ってくれているということである。

で、こうした環境を生き延びた「縄文さま」(縄文杉)などの屋久杉は樹齢3000年を超える巨木へと成長し、
今もなお生き続けているということなのである。

苔むす幽遠の森は今もなお呼吸を続けているのである。

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