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2011年11月25日 (金)

インドにはまな板がない!!そして「箸とまな板の関係」

ワインのあてを作ろうとスーパーなどで調理器具を物色しているのだが、インドで市販されている調理器具は極めて少ない。
まぁ、基本的にライスとチャパティ、そして野菜のスパイスオイル煮込み(カレー風?)がメインのこちらの食事では調理器具はそんなに必要ではない、ということは容易に推測出来る。
で、ワタクシが捜し求めていたのは「まな板」である。英語ではカッティング・ボード (cutting board) またはチョッピング・ボード (chopping board)である。
これが大手のスーパーなどで探してもないのである。

しかたなく買い求めたのはチャパティを延ばす時に使用する木製の台である。
チャパティ1枚分の大きさだからそんなに大きくはない。

調理用ナイフだがこれも種類が少ない。
肉を切り分け、魚を捌く必要もなく。ただ野菜が切れればいいのだから小さなナイフしか売っていない。

で、こちらではこの野菜をまな板を使わずに切るのである。
どのようにして切るのか?
ようするに手持ちで材料をそぎ落とす形が一般的らしい。

このまな板を使わない文化というか国は結構多い。
で、調べてみるとこの「まな板文化圏」は東アジアが多く、これは「箸文化圏」とほぼ一致する。

これは孔子の「君子厨房に近寄らず」の格言に基づているという。
つまり、人格者は身を慎(つつし)む者であるから、危険な所には初めから近付くべきではない、ということで、
食卓上でも刃物の使用を禁止した。
これにより、厨房で箸にとりやすい大きさに切りそろえられ、食卓に出されるようになったのであり、
切りそろえる必要性から必然的にまな板が必要となったという。

特に日本の場合では魚を捌く作業では絶対に必要なもので、まな板の語源も、「まな」とは「真魚」(川魚)のことを指し、古くはその用途は魚の調理にのみ限定されていたと見られる。

調理器具はその食文化から必然的に発達していくのだが、インドは昔から菜食主義の国。
博物館にはもはや骨董品モノで今では使われていない床に置き野菜を切断する器具が展示されていた。

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確かにこれではまな板は必要ない。

最近の日本でもまな板・包丁がない家庭があり、スーパーでパックに入った切り刻んだ野菜を買うという。
インドのスーパーでも同様の商品があり若い主婦が買っている。
スーパーでは調理用ナイフよりも調理用ハサミの種類の方が多かった。
野菜を文字通り切る訳で(インド人には)ハサミの方が便利なのかもしれない。

日本はまな板文化があり包丁文化、そして箸文化がある。
日本人の食に対する好奇心や探究心がこれらを育み豊かな食文化を築いてきた。
改めて「料理」の奥深さを痛感し、日本の豊かな食文化を遠くインドの空の下から羨む今日この頃なのである。

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