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2009年7月21日 (火)

無限連鎖

無限連鎖 (文春文庫) (文庫)
楡 周平 (著)

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日本の冒険小説もなかなか面白いではないか、と気づかせてくれた一人に楡 周平氏が
いる。
10年ほど前に「Cの福音」で衝撃的デビューをし、“悪の朝倉恭介”を我々の脳裏に刻
みつけシリーズを続々刊行していき、それと平行して“正義の川瀬雅彦”を登場させ、
「朝倉恭介」( Cの福音・完結編)で二人を対決させる。
イヤイヤこの一連のシリーズは面白かった。

で、この「無限連鎖」はあの悪夢の“September 11”(同時多発テロ)から始まる。
そしてこれをきっかけに連鎖的に起きる悪夢のテロ。
無差別な大量殺戮ではなく経済活動を破壊させる。
この未曾有の大規模テロの連鎖はやがて日本にまで及ぶのだが、物語的に次第に尻つぼ
みになってしまいワタクシ的にはチョット残念である。

しかし、物語は結末も近づき、人々の想いが交錯する中で緊迫した出来事が続き、再び
盛り上がる。
そして決断の時が迫ってくる。

このテロを想定外の出来事だと高をくくる事なかれ!
現実に起きる可能性はゼロではない。
平和ボケした日本に活をいれる小説である。

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