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2009年5月 5日 (火)

「興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展」と「ルーブル美術館展17世紀ヨーロッパ絵画」

今日は天気が悪くなるという、つまり雨が降るらしい。
では東京は上野で“阿修羅像”や“フェルメールのレースを編む女”でも見に行こうか。
ということで上野駅に着いてみてビックリ!スゴイ人出である。
皆さん雨が降ろうが関係なくお出かけするみたい(ワタクシがそうであるのだが・・・)
どうも雨が降っている日は人出が少ない、と思っているのはワタクシだけかもしれない。

   A_

阿修羅展が行なわれている「国立博物館」に着いたのが開館時間である9時30分だが既に30分待ちとな・・・
展示会場の中もすごく混雑している。

キチンと行列を作って待っている人達が多いがこれは間違い。
どんどん先に進み空いているところに割り込む。これでよい。
特に展示物の手前は渋滞して混む。しかし展示物を追い越したところは比較的空いている。
ここを狙う。そしてスキをみて中央に割り込む。
つまりボールペンの試し書きのような動きをするのである。
これは展覧会、展示会を長年見て経験してきて得た“知恵”でもある。

こうして比較的楽に鑑賞したが、イヤイヤこの「阿修羅展」は国宝のオンパレードである。
75点ほど展示されているが、58点が国宝である。英語では“The National Treasure”。

で、目玉の“阿修羅像”は特別展示されており、見物客が二重三重と取り巻いて一心不乱に阿修羅像を見つめていた。
確かに仏像界?のイケメンスターであり、その中性的な面影が美少年のイメージと重なり、オバサマの観客が多いのもわかる。
が、ワタクシ個人的には去年のGWに観た“薬師寺展”の月光、日光菩薩立像の方が好きである。

阿修羅は八部衆に属する仏教の守護神である。
この美少年のイメージが漂う阿修羅像だが、帝釈天と戦い続けてきた“戦いの神”として象徴されている。
阿修羅には、「舎脂(シャチー)」という美しい娘がいたのだが力の神“帝釈天”が強引に自分の妻にしてしまった。
で怒った阿修羅が戦いを挑むのだがことごとく負ける。負けてもまた挑む。
この執念深く戦いを挑み続けたということが“阿修羅”は荒々しいという印象を与えているのかもしれない。
そしてこの戦いの場こそが“修羅場”なのである。

本来は強面の阿修羅だが戦いの後、お釈迦様の説法を聞いて仏教に帰依し、戦いの罪を懺悔した。
興福寺の“阿修羅像”はこの懺悔をしている表情だという。
そして3面ある顔はこの仏教に帰依するまでの心の動きを表しているともいう。
奥深き仏教の教えなり。

   A__2

軽くランチの後は国立西洋美術館で催されている「ルーブル美術館展17世紀ヨーロッパ絵画」を訪れる。
これも混雑しており60分待ち!だという。
でも実際に並んだのは40分ほどで会場内に入場する。
ここもボールペンの試し書きトレースで鑑賞するが、フェルメール以外は軽く流す。
この人混みに長時間は耐えられない。
それにしてもフェルメールの凝縮された空間美にはあらためて凄みを感じた。

で、早々に常設展に移動する。
ここはガラガラである。不思議だ。
ここにはドラクロワ、レンブラント、ルーベンス、ミレー、モネ、マネ、ルノワール、ゴッホなどの作品があるのに皆さん素通りしている。
ルーブルの宗教色の強い17世紀ヨーロッパ絵画よりはこちらの方が日本人には合うと思うのだが企画展以外はアウトオブ眼中らしい。
何はともあれGW期間中の上野は老若男女でごった返し状態なので出来れば避けたいと感じた今日この頃である。

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