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2008年11月20日 (木)

「北の海」

冬の訪れを感じるたびに想い出す“句”がある。

― ああ幽冥の霧はれて
  潮騒冴ゆる北の海
  波路はるかに永劫の
  さとしの星にあこがるる

この句に、そして北の海にあこがれてワタクシは冬の北陸に一人旅だった。
25歳の時である。

そして凄まじい吹雪に凍え、波の花に感激し、海の幸を堪能したのである。

      Photo_2

この“句”は旧制第四高等学校寮歌の一節で、井上靖の「北の海」で引用されている。
「北の海」は井上靖の「しろばんば」「夏草冬涛」と続く自伝的な3部作の作品であり、
旧制第四高等学校の柔道の練習に誘われ、柔道にあけくれる主人公が生き生きと描かれている。

この3部作はしみじみと純粋な若さの迸りを描いており実に良い。
この句を、そして北の海を想い出すたびに実に清清しい想いがするのである。

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