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2008年8月 1日 (金)

西武王国 鎌倉

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西武王国 鎌倉 (単行本(ソフトカバー))
山本 節子 (著)

我が愛しの“京急”(湘南電鉄)は三浦半島一周路線を計画していた。
まぁ、これは地元住民にとっては当たり前の計画なのだが実現はしていない。
何故?出来て当たり前の一周路線が計画だけで消えてしまったのか?
どうもこれは西武の圧力によるものらしい。

そして横須賀には湘南鷹取台、マボリシーハイツなどが西武によって開発されている。
この開発段階でもいろいろと問題があったらしい。
で、同時期に西武は鎌倉でも大規模な開発工事を行なっていた。
特に七里ガ浜の丘陵地を削り取り、海に土砂を投げ捨てていた宅地開発があったが、さほど問題にはならなかった。
これは、日本初のナショナルトラスト運動である「御谷(おやつ騒動」があったが、七里ガ浜の悪行から目を逸らせるために西武が意図的に御谷に人々の目が向くように仕組んだ、というのが事の真相のようである。

昭和30年代は宅地造成に関する法整備は遅れ、開発業者のやりたい放題だった。
鎌倉逗子ハイランドは、 無許可のまま西武によって開発が進められ、丘陵地に走っていた無数の市道は 勝手に廃道にされてしまった。

この一連の鎌倉における開発を巡る経緯はこの本「西武王国 鎌倉」に詳しく述べられている。
特に戦前、戦中、戦後にわたり、西武と東急によって繰り広げられてきた国土破壊という開発の凄まじさは一読の価値あり。

まぁ、西武と東急というかつてのライバルは今では帝王の呪縛から離れ、徐々にだが「雪解け」は進んでいるようである。(実際はわからない?)

で、湘南電鉄によって計画されていた三浦半島一周路線であるが、
今にして思えば、この計画が頓挫したから葉山周辺の静寂が保たれているのである。

利便性と開発、快適さと豊かな暮らしとは?
問えば問うほど難しい問題だなぁ、と考える今日この頃である。

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