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2008年8月 5日 (火)

浦賀の道路元票

       A_

以前の記事で横須賀には上町にある道路元票しかない、と書いたがこれは間違いである。
浦賀の警察署の前にも道路元票がある。

ここはもともとは川があり橋が架かっていたたもとに位置する。
この辺りは江戸時代は浦賀の外れになり、寂れていたという。そして警察署の先には遊郭などがあった。
それが明治になり浦賀船渠(浦賀ドック)が開設されてから栄えてきた。
この道路元票のあった海側には当時浦賀駅郵便役所があり、浦賀警察署近くには「田毎(たごと)」や「一月屋」などの料理屋があり繁盛していたという。

歌人である若山牧水は、大正4年(1915)3月、妻喜志子の療養のため、東京から北下浦長沢に転居してきた。そして牧水は原稿料の受け取りのため長沢からこの浦賀の郵便役所まで出向いては受け取った原稿料でこれらの料理屋で泥酔するまで酒を飲んだ、という逸話が残っている。
これら繁華街も戦争の足音が近づく昭和になり浦賀ドックの拡張のため姿を消してしまった。

大正時代に牧水が酔い歩いた場所にあるこの道路元票を見るたびに古き良き大正ロマンを感じてしまうのである。

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