マジック・サークル
マジック・サークル〈上〉 (単行本)
キャサリン ネヴィル (著), Katherine Neville (原著), 大瀧 啓裕 (翻訳)
表紙の謎めいた絵に心が動かされて読み始めたが、あまりにも謎が謎を呼ぶ伏線の設定にチョットついていけない。
特に主人公のあまりにも込み入った家系図がスンナリと理解できない。まぁ、この複雑さがこの小説の持ち味なのだろうが、新たに明るみに出る家族関係をそのつど図解付きの家系図で説明してもらわないとわからない。
そして、紀元前のソロモン神殿から救世主イエス、ローマ帝国からナチドイツまで引っ張る歴史の謎解きはいささか間延びしてしまって次第に興味を失う。
また翻訳が悪いとは言わないが、この複雑な謎解きに英語特有の言い回しがさらに追い討ちをかけて理解度を鈍らせる。
基本的なプロットは悪くはないのだが、作者のあれもこれもの詰め込みすぎでチョット残念である。
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