平成講釈 安倍晴明伝
平成講釈 安倍晴明伝 (中公文庫) (文庫)
夢枕 獏 (著)
最近ふとしたきっかけで「陰陽師」に興味が湧き始め関連した書物を読み始めている。
で、これはその中の一冊なのだが、いわゆる講釈調なのでそのテンポの良さに絆されてついついページを捲るスピードが上がるのである。
それもそのはずで作者の夢枕獏氏は以下の講釈本を参考にこれを書いている。
・「安倍晴明」・・・・・・桃川實講演 今村次郎速記 明治33年刊
・講談「安部晴明」・・玉田玉麟講演 山田都一郎速記 大正3年刊
・大江山鬼賊退治「蘆屋道満」・・・玉田玉秀斎講演 山田醉神速記
語り口調が滑らかになりすぎて、多少史実とは異なる展開になるがこれもご愛嬌である。
ナント!安倍晴明の先祖が安倍仲麿というシチュエーションで、遣唐使として唐に渡ったというところから始まるのだが、安倍仲麿を捜索?して唐に渡った吉備真備の活躍が前半の見せ場である。
そして、時は移り、安倍晴明こと幼少の尾花丸と陰陽頭・蘆屋道満との壮大な呪法合戦へとなだれ込むのである。
平成の講釈師・夢枕獏秀斎が滑らかにそしてテンポよく語る安倍晴明伝に身も心も委ねて雅の風流を楽しみませう。
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