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2008年3月 5日 (水)

石の猿

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石の猿
【文藝春秋】
ジェフリー・ディーヴァー
定価 1,995円(税込)

「石の猿」である。原題は「The Stone Monkey」でこの石の猿は孫悟空のことである。
実に明解で分かりやすい。原作はジェフリー・ディーヴァー で彼の一作目はあの「ボーン・コレクター」である。
映画にもなった。リンカーン・ライム役にはデンゼル・ワシントンを、アメリア・サックス(映画版ではアメリア・ドナヒー)巡査役にはアンジェリーナ・ジョリーを起用し大ヒットした映画である。

で、この石の猿はこのリンカーン・ライムシリーズの第三作目となるのだが、如何せん映画のイメージが強く、脳裏にこびりつき、読んでいてもデンゼル・ワシントンやアンジェリーナ・ジョリーの姿が浮かんでしまう。そしてその彼らが小説の中で勝手に活躍してしまう。こうなると一度作られた固定観念はなかなか破れないものでこれは仕方がないと諦めるしかない。

そして、この小説の中では中国公安局刑事ソニー・リーの存在が大きい。彼の中国的思想や発想でストーリーはより一層深みを増していく。でも、殆んどの中国人は“調和”なんて気にしてないとワタクシは感じるのだが・・・

ほとんどまぐれ当たりの様な推理で物語りは進んでいき、そしてキーワードである「石の猿」によって解決される訳なのだが、そして最後は政治と外交はきな臭いなぁと感じさせてくれる今日この頃である。

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