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2008年2月 2日 (土)

ご近所探索「忍塚」と「無縁塔」続き

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富士見町公園の奥に建っている「忍塚」の横には「無縁塔」も建っている。

慶応元年5月、幕府は製鉄所敷地(後の横須賀造船所)の海岸埋立てをさせるため、江戸石川島の人足寄場から人足200名を船で横須賀に送った。人足寄場とは、浮浪人及び犯罪者の刑期を満了しても引取り人のない者、或いは再犯の虞がある者などを人足として留置し、大工・建具・塗師などの技術を身に付けさせて、労役に服させた幕府の施設である。

横須賀に送られて来た労務者達には翌年には病人が続出したといわれ、そのため死亡した人々及び、その他の無縁者としてここに葬られた行路病死者をも合わせ、その霊を慰めるためにこの地に建てられたのが忍塚である。

無縁塔の方は、台座ともに高さ2mくらいの石の地蔵菩薩像で、忍塚と同じ大正11年5月に建立されている。台座正面には無煙塔の文字と碑文、側面には寄付者と金額が書かれてあるが、建立者の名は書かれていない。
寄付者は120人(事業所含む)で横須賀共済病院、二業者(料理店と待合営業者)芸妓組合ほか下町の商店や事業所などが名を連ねている。

他の文献によると関東大震災後に大量に流れ着いた遺体を地元の漁師達が集めてここに土葬したという。
また、柏木田遊廓の女郎が死ぬと引取り手のない人はここに葬られたともいう 。

忍塚は従役囚人と行路病死者を祈るためと明記されているが、無縁塔はさらにもっと広い範囲の無縁者を供養するためのようである。

そして、この地は昭和34年に公園として整備されたのである、

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