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2008年2月12日 (火)

八日目の蝉

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八日目の蝉 (単行本) 角田 光代 (著)

いつもなら三日もあれば文庫本1冊は読んでしまうのだが、この本は1週間以上かかった。
何故?あまりにも切なすぎるのである。逃亡する女性の心理が分かるようで分からない。しかし、いつの間にか感情移入してしまう。スリリングな文体が読み手をここまで引きずり込んでしまう。

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか・・・・
理性さえもをゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があったのか・・・・・

家族って何?人との繋がりって何?という命題が重く圧し掛かってくる。
それがあまりにも切なくて自分自身の中で心の整理をしないと先に読み進めないのである。
だから一日で十数ページしか読むことができなかった。

蝉は七年間土の中にいて、地上に出て七日目で死を迎える。
しかし、七日目に死を迎えるはずの蝉が八日目も生きていたら・・・
あるべき人生から、大きく逸脱した世界を生きることになったら・・・

そこにあるのは孤独や寂しさ?それともささやかな夢や希望があるのか?
ひたすら一生懸命に生きてきて、その人にしか見れない世界を見るのだろうか?

タイトルの持つ重さを感じた久々の一冊である。

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