三溪園
横浜の本牧に「三溪園」がある。
三渓園は横浜市中区本牧三之谷にある庭園で、敷地面積は17.5ha。実業家で茶人の原富太郎(号:三渓、1868年-1939年)によって作られた。この三溪園には国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含め、17棟の建築物を有し、広大な敷地の起伏を生かした庭園との調和がなかなか良い。
昨年2月三溪園は国の名勝に指定された。その1周年を記念し、旧燈明寺三重塔など外苑の歴史的建造物6棟の内部を週末にかけて特別公開されていたので約6年ぶりに訪れてみた。
今回公開されたのは以下の6棟の建物
旧燈明寺三重塔、旧東慶寺仏殿、旧燈明寺本堂、旧矢箆原家住宅(以上重要文化財)、
横笛庵、林洞庵
旧燈明寺三重塔
室町時代1457年(康正3年)の建築。京都府相楽郡加茂町より1914年移築。
旧東慶寺仏殿
江戸時代1634年(寛永11年)の建築。東慶寺(鎌倉市)より1907年移築。
旧燈明寺本堂
室町時代初期の建築。上記三重塔があった燈明寺の本堂で、1948年まで京都府加茂町にあったが、同年の台風で大破し、長年解体格納されていた。1982年三渓園に移築。
旧矢箆原(やのはら)家住宅
江戸時代(18世紀)の建築。白川郷の合掌造民家。岐阜県大野郡荘川村(現高山市)より1960年移築。
横笛庵
明治41年(1908年)田舎風の茶亭で古材を用いて建てられている。平安時代の悲恋の主人公・横笛から名づけられた庵
林洞庵
昭和45年(1970年)宗徧流林洞会から寄贈された茶室。近代数奇屋風の建物。
そしてこれは臨春閣
1649年、紀州徳川家初代徳川頼宣が夏の別荘として、現在の和歌山県岩出市に建てたもので、1906年三溪の手に渡り、1915年から1917年にかけて園内に再建された。 第一屋、第二屋、第三屋で構成され、襖絵は狩野探幽、狩野安信などによって描かれている。
庭園は冬の佇まい
庭園の片隅では水仙が、そして早咲きの梅も咲いていた。
三溪園は関東大震災や空襲でかなりの被害を受けたが、昭和28年(1953)に財団法人三溪園保勝会に移管され復旧工事が行なわれた。
三重塔や東慶寺仏殿の中に入って木造細工のディテールにしばし見とれる。
改めて日本木造建築の素晴しさを体験した今日この頃である。
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