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2008年1月16日 (水)

長距離通勤者の孤独「三線軌道と古代ローマ帝国」

長距離通勤者は朝の混雑を嫌う。
で、比較的空いている新逗子始発の快速を金沢八景から乗ることが多い。
新逗子からの電車を上りホームで待っている時、ふと目を下にやると線路が3本あることに気付く。
実は京浜急行の神武寺と金沢八景の間には、金沢八景にある東急車両で製造された鉄道車両をJR横須賀線逗子駅に回送する為に、京浜急行の線路にJRの線路の幅に合わせたレールも敷かれているのである。
つまり線路が三本あるわけで、このネタはテッチャン(鉄道オタク)の間では有名である。

京浜急行の線路幅は標準軌と呼ばれる1435mmで、JR横須賀線の線路の幅は狭軌と呼ばれる1067mmなのである。
JRの線路幅は日本の山岳特有の地形を考慮して狭軌(1067mm)になった。

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これだけ線路の幅が違う。

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東急車両の工場から発車した車両は金沢八景の手前から上り線に入り神武寺へと下る。

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そして、神武寺の手前のポイントから分かれてJR横須賀線逗子駅に向かう。

ちなみに新幹線の線路幅も京浜急行と同じ標準軌の1435mmである。
だから愛しの京浜急行は飛ばします!時速120kmが標準走行である!
ウワサでは時速130kmに挑戦するという。真偽のほどは不明であるが・・・・

そして最近、何故標準軌が1435mmなのか?やっと分かった。
世界で一番普及しているのは標準軌1435㎜。これは1825年にイギリスで鉄道を敷設する際に、ジョージ・スティーブンソンが決めたと言われ、このゲージのルーツは帝国ローマにあったのである。

実は、帝国ローマ軍のチャリオットと呼ばれる2頭引き2輪戦車のゲージは4フィート8.5インチ(1435mm)だったのである。
で、この数値はチャリオットを引く戦闘馬2頭のお尻の幅なのである。
つまり、ヨーロッパ大陸に縦横に張り巡らされた「ローマの道」にできたこの轍(わだち)から外れないように配慮されて、これが基準となったのである。

アメリカやヨーロッパの鉄道のレールの幅が、そして、最新の鉄道技術を駆使して開発された新幹線までもが、古代ローマ帝国の2頭の戦闘馬のお尻の幅に決められた訳なのである。

古代ローマ帝国の呪縛ってスゴイ!と感じた今日この頃である。

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