ご近所探索「大勝利山」
幼少の頃、若松トンネルの上に住んでいた。
この山は昔、大勝利山と呼ばれていた。
今の三笠ビルの裏手にある山である。
ワタクシがかつて住んでいた家は汐入側のうらが道沿いにあった。
この山は商売に成功した紀州商人である坂東善兵衛が日清戦争記念として独力で切り開き人々に憩いの場を提供したもので、浦賀の「陣屋山」と呼ばれていた愛宕山も彼が開拓したものである。
坂東善兵衛は文化11年(1814)に紀州有田郷辻堂村で生まれ、寛永6年(1853)に浦賀に出て商店を構えた。丁度この年にペリーが来航しているのである。
そしてこの大勝利山には豊川稲荷として知られる徳寿院がある。
三笠ビルの中央付近に豊川稲荷への入口がある。そして急な階段を登ったところにあるのが豊川稲荷である。
幼少の頃はこの坂を下って下町へ行った訳で、ここの怪しげで寂しい雰囲気が子供心には怖かったと記憶している。
この徳寿院、正式には豊川稲荷横須賀別院だが、成田山不動明王を安置する三浦不動尊札所・第四番の寺社で、この成田山不動明王はかつては平坂の途中にあったのである。
そしてこの山を切り開いた坂東善兵衛は明治41年に95歳で亡くなっているが、横須賀市内の造園業の先駆者で,社会福祉事業家でもあった。その坂東善兵衛は緑ヶ丘の良長院墓地に眠っている。
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