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2007年11月19日 (月)

失われた町

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失われた町 (単行本)
三崎 亜記 (著)

何の予備知識もなく読み始めたのだが、次第に頭の中が混乱してくる。
プロローグがエピローグなのである。
で、時系列がブンガク的に戻りつつ、この壮大な物語の全貌の謎を紐解いていく。
内容的にはSFなのだが、手法が妙にブンガク的で、非常に危ういバランスで構築されているカンジである。

“意識”、あるいは”明確な意図”を持った「町」が30年に一度、一つの町の住民を跡形もなく「消滅」させる。消滅させるのはいいが、その件がブンガク的でSF的な具体的な理由付けが施されていない。10代の頃から小松左京やら筒井康隆などSF小説に慣れしたしんだ己の感性がこの手法に違和感を抱くのである。

まぁ、ブンガク的に未熟なワタクシの不徳の致すところからもしれないが、漠然とフラストレーションだけが溜まっていく。そしてエピローグがプロローグとなり、壮大な物語は線香花火の如く終末を迎えるわけで、これはこれで生と死の儚さを意味を示唆しているのだろう。だがしかし、心に中ではもっと明確な結末を期待していたワタクシはものの見事に肩透かしをくらった訳で、割り切れない蟠りだけが残ってチョット残念である。

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