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2007年7月17日 (火)

サウスバウンド

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サウスバウンド
奥田英朗

いや~、この本オモロイです!

こんなに痛快無比で愉快爽快な小説は川上健一の
「跳べ!ジョー、BBの魂が見ているぞ!」以来である。

全編を通じて大人の身勝手さで翻弄される小学生12年生?が
実にイキイキと描写されている。
その大人とはアカハチの子孫でアナーキストの父親と元御茶ノ水の
ジャンヌ・ダルクと呼ばれた母親である。

で、、何故小学生12年生なのか?本当は6年生なのだが、
妙に大人じみた言動と行動がこの小説の行間に隠れている作者の
想いと読者の期待というツボにものの見事にハマっていて、
まさに小学校12年生なのである。
そしてそれがフツーに自然なのが実に心憎いのである。

東京での日常と非日常、そして沖縄での風と光、そして影、
そしてプリミティブな想いと愛、そして自然と破壊が織り成す
壮大なロマンを染み入るように堪能できる。

読書というのは一級のエンターティンメントであると、
こういう本に出会えるとつくづく思うのである。

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