序文

日々の生業に追われて四苦八苦の毎日ではありますが、
ここは一つ大人の器量の大きさでゆるり、まったりと雲が行き、
水が流れるが如く自然のままに生きていきたい。

そしてそんな日々の中にも素直な子供のような心を持ち、
名も知らない小さな花や夜空に散りばめられた星座に心を寄せたい。

そんな些細な知的好奇心を楽しみながら、
行雲流水の如く毎日が生きられたら幸せだと思うのだが・・・

さて、現実はいかに相成りますことやら・・・ご賞味を。

まぁ、知的はともすれば痴的になりうる危うさもありますが、
ここはひとつ、寛大なお心を持ってお見守りください。

※すべての画像はクイックで大きくなります。

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2009年7月 9日 (木)

ロマノフの血脈

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ロマノフの血脈 上巻 (単行本)
スティーブ・ベリー (著), 富永 和子 (翻訳)

ファティマ 第三の予言」「テンプル騎士団の遺産」など一連のスティーブ・ベリーの作品を読んできた。
この「ロマノフの血脈 」はこれらの作品よりも前に発表されている。

ロシア革命時にニコライ二世皇帝一家は全員が虐殺された。
その後、共産主義体制はロシアを支配したが、国境を越えた経済の自由化が共産主義体制を事実上崩壊させてしまっている。それが今のロシアの現状であろう。そして不安定な経済状態が続いている。
で、人々は堅固だった帝政復古を望み、その候補者を選定していくのだが・・・
(この小説はフィクションである)

そんなロシアの社会的情勢からこの歴史ミステリーは始まっていき、
そして、祈祷僧ラスプーチンの予言通りに物語は進んでいく。
特に皇女アナスタシア伝説は有名でもある。
このあたりが欧米の人々の興味を引いてやまない理由なのかもしれないし、
ロマンとミステリーに溢れている。
で、今でもイングリッド・バーグマン主演の映画やディズニーのアニメが有名である。

でも我々日本人には帝政ロシアの時代の歴史土壌や認識はまったくない。
だから読んでいても物語にすんなりとは入っていけないもどかしさはあった。
しかし、後半はスリリングなジェットコースター的冒険活劇とあいなり、ページをめくるスピードも早くなり、一気にラストへと突入していく。
そしてロシアには正当な血筋の帝政が復活するのか?
イヤイヤ、オモロイです!

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2009年7月 8日 (水)

「キリンさんが好きです。でもゾウさんの方がもっと好きです」

先月の6月23~24日にかけて愛知県豊田市で将棋の第67期名人戦7番勝負の最終局が行われ、羽生善治名人(38)が、挑戦者の郷田真隆九段(38)を81手で下し、通算成績4勝3敗で名人位を防衛した。

羽生さんは何だかんだいいながら強い。最近では「集中力」という本が出版されけっこう売れているらしい。

実はワタクシは将棋は有段者である。将棋を覚えたのが小学校6年で父親に教えてもらった。
で、その数ヵ月後にその父親を負かしそれ以来父親とは将棋は指していない。
中学校に入り本などを読み実力を付けていった。卒業するころには中学でも1、2番を争うほどであった。
その頃は近所の有段者(3段)のオジサンと勝ったり負けたりの勝負をしていた。

将棋を指し始めてからは「数学」の成績が飛躍的に向上した。
なにせ数学の成績は平均以下だったのがいきなり上位にランクされようになったのである。
これには本人が一番驚いた。

まぁ論理立てて結論を導き出す、という行為に抵抗感がなくなったというよりもそれが楽しかったのである。
イヤイヤ人間は変われば変わるもんである。

最近ではパソコン相手に将棋を差す事があるが何だかつまらないなぁ・・と思っていたら先日ニュースで「どうぶつ将棋」が人気があると報道していた。

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どうぶつ将棋は女流棋士達が初心者を対象に将棋にもっと触れさせたいという想いで考え出した将棋だという。
「森の仲間といっしょにライオンを捕まえよう!」
というのがゲームのテーマ、目的?である。

で、「飛車」にあたるのが「キリン」で「角」が「ゾウ」で、歩が「ヒヨコ」である。
そして二歩ならぬ「二ヒヨコ」はOKだという!
これはオモシロイ!

で、フト思うのだが、将棋がウマい人は飛車よりも角の使い方がウマい、
のではないか?ということである。

そしてやっとタイトルである
「キリンさんが好きです。でもゾウさんの方がもっと好きです」
に話は戻るのだが、「飛車よりも角が好き」というのは本当に将棋が分かっているなぁ・・・
とワタクシは思う。

飛車筋を効かすよりは角筋にワナを仕掛ける、実にツウ好みの指し方であるなぁ、と
感慨に耽る今日この頃なのである。

で、今日の一句
「キリンより 睨みを効かす ゾウさんよ」
オソマツ・・・

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2009年7月 7日 (火)

赤坂探索「清水谷公園と大久保利通公哀悼碑」

赤坂見附駅で降りて、弁慶橋から、ホテル・ニューオータニ前の紀尾井町通りの緑豊かな並木道を北上するとまもなく右手に清水谷公園が見えてくる。

江戸時代、江戸には湧水がほとんどなかったが、珍しくこの付近には泉があり、通行人に喜ばれていたという。尾張屋版江戸切絵図にも、シミズダニとの名称が記されていた。

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この公園の東端には、「贈右大臣大久保公哀悼碑」と刻まれた立派な石碑が建っている。 

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明治十一年(1878)五月十四日朝、麹町清水谷において、赤坂御所へ出仕する途中の参議兼内務卿大久保利通が暗殺された。。現在の内閣総理大臣にも匹敵するような立場にあった大久保利通の暗殺は、一般に「紀尾井坂の変」と呼ばれ、人々に衝撃を与えた。

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更に公園の左奥には「偕香苑」と呼ばれる茶室のような建物が建っている。

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公園の中にある池の辺は気持ちの良いアウトドア・ランチ・スポットでもある。

大久保利通公の孫は吉田茂である。ということは今時の人である「麻生太郎」総理大臣は玄孫にあたるワケである。大久保利通公は強力な独裁をおこなったが、身辺は清廉潔白で、藩閥にも拘泥しなかったという。
少しは見習って欲しい、と思うのはワタシだけ・・・・

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2009年7月 6日 (月)

ブラインドサイト~小さな登山者たち~

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盲目の人は山に登れるか?
単純に考えればリスクの多い登山は視覚を失った人達には不可能な行為だと思う。
しかし、盲目の(アメリカ人の)登山家であるエリック・ヴァイエンマイヤー氏はエベレストの登頂に成功している。
登山をサポートするプロのガイドと一緒の登頂なのだが、これはこれで快挙である。

実にファンタスティックなエピソードでもあり、これに一人の盲目の女性教育者が感銘した。
そして6人の教え子(盲目の)達を登山へと導いていく。
目指すはエベレストの隣の7000メートル級のラクパリへの登頂。

無事に登れたか?否か?

観終わってみればそれは些細なことなのだ、ということに気付く。
登山と言う未知の世界に飛び込んでゆく子供達の目が輝いている。
自分達の可能性を信じている子供達の表情にオジサンは嫉妬さえ感じてしまう。

それにしてもチベットという国で盲目の少年に対しての偏見・差別は凄まじい。
また、エンディングではきれいごとでは済まされない事実を突きつけられてチョットたじろいでしまう。
教育者と登山家、健常者と障がい者、大人と子供、登山とリスクマネジメント、そして価値観・文化観の違いなどがぶつかり合う。
なにはともあれ大人たちよ!これを観て既成概念をぶっ壊してほしい。

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2009年7月 5日 (日)

本覚寺 (鎌倉市)

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今から27年前に親友が不慮の事故で亡くなった。
菩提寺は鎌倉の本覚寺であり、毎年命日近くの7月の初旬の日曜日に仲間が集まり墓参りするのが恒例となっている。

で、本日がその日でかつての同級生が集まるのでつかの間の同窓会ともなり、墓参りの後に一献を傾けるのも毎年の恒例でもある。

で、この本覚寺だが、元々は幕府の裏鬼門にあたる方向の鎮守としての守護神を祀っていた天台宗の夷堂があり、ここに配流地の佐渡から鎌倉へもとった日蓮が滞在し、この夷堂跡を一乗院日出が1436(永亨8)年に日蓮宗に改め創建したのがはじまりだという。
その後、身延山より日蓮の遺骨を分骨して本覚寺に納めた。これが本覚寺が「東身延」と呼ばれる理由である。

夷(えびす)堂があったことから鎌倉七福神の一つとして有名で、商売繁盛の神えびす様のお祭の<鎌倉えびす>は、お正月(元旦~3日)、9日の宵まつり、そして10日の「本えびす」を迎え最高潮の賑わいになる。

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2009年7月 4日 (土)

川柳川柳・三遊亭圓丈二人会

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川柳川柳・三遊亭圓丈二人会

三遊亭圓生の残り少ない?現役落語家は4人しかおらず、その中で今でも異色の2人が最後の?二人会を御馴染みの「にぎわい座」で行なうというので一路野毛に向かう。

異色の2人とは「川柳川柳」(かわやなぎ せんりゅう)と「三遊亭圓丈(円丈)」である。
共に新作落語を得意としている。
そしてこの2人を語る上で「落語協会分裂騒動」は避けて通れない話題なのだが、それは後日ゆっくりと話すとして、お二人とももうお年である。
従って、モノの覚えが悪い、というゆうよりは覚えられない、記憶力が低下しているのである。
これは御両人とも認めている。
で、川柳はアンチョコやら原稿?を持参して高座に上がるのだが、円丈は「これは落語ではなくて朗読だ!」と言っておりましたが、ご自身もアンチョコ片手に落語をされているを何回も目にしている。
極めつけは無限落語で行なった“落語界初のプロンプターシステム!”である。
これは後ろに黒子を従え歌舞伎と同様に後ろで噺を伝えるのだが・・・
これはこれでこの“反則性”面白かった。

演目は2人とも古典一席・新作一席を披露するというもの。
まぁ、古典は古典の良さがあるのだが、やはりこの2人の新作モノは面白い。

ゆるりと笑い夕暮れの野毛を後にするのである。

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2009年7月 3日 (金)

つけめんTETSU 品川店

つけめんTETSU 品川店

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通勤の乗換駅である品川にはラーメンフリークが泣いて喜ぶ?ラーメン専門店7店が集結した「品達」があり、ホームで待っていると麺をゆでる香ばしい“かほり”が鼻腔をくすぐりいてもたってもいられなくなり駆け込むことがしばしばある。
で、先日も駆け込んだ先は「つけめんTETSU」である。

いつもは「なんつっ亭」が多いが、同じ行列店である「TETSU」の行列が少なかったのでここに並んだ次第。
豚骨魚介のつけ麺という、最近のトレンドを作り出した?店なのかな?
まぁ、本家本元?豚骨魚介のつけ麺は正統派のウマさがシミジミとウマい。

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2009年7月 2日 (木)

カメラの記憶 「ホンジュラス、そして首都テグシガルパ」

最近テレビの国際ニュースを見ていたら、何やら懐かしい国名が聞こえてくるではないか!
ホンジュラスのセラヤ大統領がクーデターで国外に追放」だという。

実は私、27年前にこの国に2年近く仕事で滞在しており、首都のテグシガルパの郊外には所用でよく出かけていた。
この“ホンジュラス”という国だが日本人には馴染みがなく、観光でいった人はほとんどいないはず。

で、今から9年前の1998年にはハリケーンがこの国を直撃し山の斜面に建てられたバラックが流されて甚大な被害が発生した。
そしてこの時に初めて自衛隊が派遣されて国際緊急援助活動が実施されたのである。

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         27年前のホンジュラスの首都テグシガルパの風景

今ではだいぶ近代化?されていることだろう・・・・

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2009年7月 1日 (水)

イン・アメリカ/三つの小さな願いごと

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イン・アメリカ/三つの小さな願いごと   

アメリカン・ドリームという言葉に憧れて人々はアメリカへ渡る。
気持ちは分かるが、現実は厳しいでしょ・・・とワタクシでも分かる単純なこと。

で、予想通りの現実の厳しさに、
叩けよさらば開かれん。
と神頼みしたくなるが、神様も多忙?のためしばらくは放置状態。

幼い姉妹達のピュアで自然な演技が微笑ましい。

そして、Desperado(デスペラード)の切ない歌詞。
不器用で素直じゃない男への賛歌?がシミジミと染み入る。

最後は多忙な?神様も“小さな願いごと”を叶えてくれるか?
ささやかな幸せが程よく心地良いなぁ・・・と思う映画である。

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2009年6月30日 (火)

コンクリートが危ない

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コンクリートが危ない (岩波新書) (新書)
小林 一輔 (著)

職業柄“コンクリートがヤバイ”と常々感じていたが、この本を読み確信に変わっていった。

冒頭の山陽新幹線高架橋のひび割れや腐食の実態の写真は結構ショッキングである。
これは適正な材料を使わなかったこと、や施行技術が不十分だったからである。
で、お上もこれではイカン!ということで橋脚の補強工事を10年ぐらい前から行なってはいるが、公共施設は予算もあり耐震診断は出来るが民間の建物はそうはいかない。
特に東京オリンピックが開かれた1964年を境に著しく劣化しているのだという。

2005~2010年にコンクリート構造物が一斉に壊れ始める、と著者は警告している。
(この本が出版されたのは1999年である)
壊れ始める、とされる著者の根拠は実に説得力がある。

それにして大正時代や昭和の初期に施行された建造物がいまだに無傷で残っているというのも事実である。
先人達は基本に忠実にコンクリートを調合・施行したのである。
理論上は200年の耐久性をもつはずのコンクリート構造物が、今では負の遺産として全国に数え切れないほど建造されている。
地震災害のほとんどは“人災”なのかもしれない。

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